最終更新日:2026 年 10 月 22 日
Shopify が管理するもの、しないもの
Shopify の在庫とロケーションの機能は、バリエーションとロケーションごとの数量を扱います。販売可能数、在庫調整、在庫移動、発注書。出荷した個体ごとのシリアル番号、ロット番号、賞味期限の管理は、ドキュメントに説明がありません。
多くのストアではそれで十分です。次のどれかに当てはまると、問題になります。
- シリアル番号のある商品を売っている:家電、電動工具、機械、自転車、楽器。保証対応は「シリアル番号は?いつ出荷した?」から始まります。
- ロットで売っている:食品、サプリメント、化粧品、薬品など、賞味期限・使用期限のあるもの。回収の連絡はロット番号で来るので、そのロットを受け取ったお客様を探す必要があります。
- 証明が必要:自社で販売していない個体が保証で返品された、3 年前に売ったものが先月売ったものとして持ち込まれた。
日本で食品を売るなら:自主回収の届出
厚生労働省の「自主回収(リコール)報告制度に関する情報」によると、令和 3 年 6 月 1 日から、食品等の自主回収を行った場合の行政への届出が義務化されました。届出は「食品衛生申請等システム」で行え、届け出られた回収情報は公表されます。食品表示法に基づく自主回収(アレルゲンや消費期限など、安全に関わる表示の問題)の届出と公表情報の検索は、消費者庁の「食品表示リコール情報及び違反情報サイト」にまとめられています。
回収が決まったとき、どのロットをどのお客様に送ったかをすぐに出せるかどうかで、対応の早さが変わります。どの回収が届出の対象になるかは、上記の公式情報と所管の保健所でご確認ください。このページは実務上の目安であり、法的な助言ではありません。
手作業の方法と、その限界
- 注文メモに書く。 梱包時にシリアル番号を注文メモに入力。簡単で、注文に表示されます。限界:自由入力なので打ち間違いがあり、同じシリアル番号を 2 つの注文に入れても止まらず、「ロット L2406 を受け取った注文」を探すには注文を 1 件ずつ開くしかありません。
- 1 個体 = 1 バリエーション。 個体ごとにバリエーションを作り、SKU をシリアル番号にする。限界:入荷のたびにカタログが増え、バリエーションの作成と削除が続き、商品レポートが読めなくなります。高額品が数点なら成り立ちます。
- Shopify の横に表計算ファイル。 シリアル番号、注文番号、日付。限界:担当者 1 人の几帳面さ次第で、注文とは別の場所にあり、キャンセルされた注文が消されないまま残ります。
- 注文のメタフィールド。 請求書や納品書のアプリから読めるので、手作業の中ではもっとも整った方法です。限界:やはり手入力で、重複のチェックも、注文をまたいだ検索もありません。
きちんとした記録に必要なこと
- 1 つのシリアル番号は 1 回だけ割り当てる。 別の注文に割り当て済みの番号は受け付けない。
- 正しい商品に。 ある商品で登録したシリアル番号を、別の商品の行に誤って割り当てられない。
- 入力ではなくスキャン。 シリアル番号は箱のバーコードにあります。打ち間違いは手入力から生まれます。
- キャンセルで引き当てを解除し、別の注文で出荷できるようにする。経緯は残す。
- 双方向に検索:シリアル番号やロットから注文へ、ロットからそのロットのすべての注文へ。
- 期限が近づいたら知らせる:まだ売り切る時間があるうちに。
MT: Serial & Lot Tracking でできること
MT: Serial & Lot Tracking は、注文ごとに出荷したシリアル番号・ロットを記録するアプリです。
- シリアル番号の登録:1 件ずつ、一覧の貼り付け、CSV インポート、スキャン。ロットの登録:ロット番号、入荷数、賞味期限・使用期限。
- 注文ページから割り当て。 Shopify の注文ページのアクションから、行ごとに割り当てます。
- スマホまたは USB スキャナーでスキャン。 スマホは QR コードからスキャン画面を開きます。アプリのインストールもログインも不要です(スキャン画面は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・オランダ語)。
- Shopify POS で販売。 POS のカートで行にシリアル番号・ロットをスキャンまたは入力すると、在庫にあるか、正しい商品か、未販売かを確認し、レシートに印字し、販売完了時に注文に記録します。オンライン注文と同じルールです。POS のタイルから、顧客情報なしでシリアル番号・ロットを照会できます。
- 1 シリアル番号 = 1 注文。 シリアル番号は 1 回しか割り当てられず、初期設定では同じバリエーションの行にだけ割り当てられます。
- キャンセルで自動解除。 注文がキャンセルされると、そのシリアル番号とロットの引き当てが解除されます。解除は記録として残り、削除されません。
- 保証・回収のための検索。 シリアル番号やロットで検索すると注文が出ます。ロットを開くと、そのロットを出荷したすべての注文が出ます。
- 期限のメール通知:30 日前、7 日前、当日。まだ残数のあるロットだけが対象です(無料プランを含む全プラン)。
- 注文のメタフィールドに、その注文のシリアル番号とロットを書き込みます。請求書・納品書・メールのアプリで表示できます。
- ロットラベルの印刷:Code 128 バーコード付き、A4 シートまたはサーマルロール紙。
- CSV 書き出し:シリアル番号、ロット、割り当て(Plus プラン)。
できないこと:シリアル番号の自動採番、ロットごとの在庫数の管理(在庫数は Shopify が管理します)。管理画面は現在英語です。
料金:無料プランは有効なシリアル番号・ロット 50 件まで。有料プランは月額 7 ドル(2,000 件)、月額 15 ドル(無制限)の定額で、シリアル番号ごとの課金はありません。ご利用ガイド(英語、画面写真付き)で流れ全体を確認できます。
Shopify App Store で MT: Serial & Lot Tracking を見る
よくある質問
Shopify はシリアル番号やロット番号を管理できますか?
Shopify の在庫機能のドキュメントが説明しているのは、バリエーションとロケーションごとの数量、在庫調整、在庫移動、発注書です。出荷した個体ごとのシリアル番号、ロット番号、賞味期限を管理する標準機能は説明されていません。
シリアル番号ごとに SKU を作ってもよいですか?
高額な商品が数点だけなら可能です。通常の在庫では、入荷のたびに商品カタログが増え続け、商品レポートが読めなくなります。
特定のロットを出荷した注文をすべて探すには?
ロットと注文を結び付けた記録が必要です。注文メモに書いているだけなら、注文を 1 件ずつ開いて確認することになります。MT: Serial & Lot Tracking では、ロットを開くとそのロットを出荷した注文が一覧で表示されます。
Shopify POS でも使えますか?
使えます。POS のカートで商品の行を開き、シリアル番号またはロットをスキャンすると、その場で確認され、販売の完了時に注文に記録されます。事前に、POS エディターでアプリを有効にして POS アプリを開き直すことと、POS のホーム画面にタイルを追加することが必要です。
ロットごとの在庫数も管理できますか?
できません。アプリが記録するのは、どの注文で何を出荷したかと、ロットのうちまだ引き当てていない数です。在庫数は引き続き Shopify が管理します。
Shopify は Shopify Inc. の商標です。Merchant Tools は独立した開発者であり、Shopify とは提携していません。